安倍晴明記こぼれ話1

毎日暑い日が続きます。そこで少し涼しくなるような話を一つ 釣殿について 『安倍晴明記(安倍晴明物語)三 翻刻・現代語訳』(丸岡優、慧夢之㞼) 本文45ページより 釣殿とは、寝殿造り、つまり平安貴族の家に設(しつら)えられていた。 中門廊(ちゅうも…

新刊でました。 New book released!

お久しぶりです、丸岡です。 この度、新刊「Fine Horse Stories 1: Ehon Komagatake English translation」 を出版いたしました。これは、2021年10月に出版しました「名馬物語 一: 絵本高麗嶽 現代語訳」の英語版です。 Long time no see, I'm Suguru Maruok…

秋月夜

想夫恋の琴の音にひかれて仲国は進む かつて奏じた懐かしい音色に、横笛の音色を合わせる 大内白も心穏やかに走る 嵯峨野の満月の夜 悲恋物語が語られていく 慧夢之㞼 平家物語 「小督」より 想夫恋(そうぶれん) 筑波大学附属図書館 『絵本高麗嶽』より新…

安倍晴明記のペーパーバック本ができました!

お久しぶりです、丸岡です。 おかげさまで皆さんに人気の『安倍晴明記 一 翻刻・現代語訳』がペーパーバックとなりました! 表紙 安倍晴明記(安倍晴明物語) 一 翻刻・現代語訳 | 慧 夢之㞼, 丸岡 優 |本 | 通販 | Amazon 今まで紙の本はないですか?とお問…

新刊「大坪本流 絵入 武馬必用 二 翻刻版」のお知らせ

皆さん、お久しぶりです。丸岡です。この6月末に『大坪本流 絵入 武馬必用 二 翻刻版』をとうとう出版いたしました。 大坪本流 絵入 武馬必用 二 翻刻版 Amazon.co.jp: 大坪本流 絵入 武馬必用 二: 翻刻版 eBook : 丸岡 優, 慧 夢之㞼: 本 第1巻から2年もお…

摩耶夫人の五種の夢:『摩訶摩耶経』

こんにちは。丸岡です。『安倍晴明記三』で掲載しきれなかったコンテンツを少しずつご紹介したいと思います。本日は、釈尊の母、摩耶夫人が見た5つの夢についてです。『摩訶摩耶経』と『仏母経』で描写されていますが、『摩訶摩耶経』の該当部分をご紹介しま…

新刊出ました! 『安倍晴明記(安倍晴明物語)三 翻刻・現代語訳』『名馬物語 一  絵本高麗嶽 現代語訳』

お久しぶりです。丸岡です。 この度、『安倍晴明記(安倍晴明物語)三 翻刻・現代語訳』を発刊いたしました。第二巻から数えてほぼ11か月ぶりとなりまして、大変お待たせいたしました。 www.amazon.co.jp 実に長い戦いでした。 今回は第2巻までの話の続きと…

易経書経講義 周書 金滕 その9

みなさん、こんばんは。丸岡です。 大変長らくお待たせしましたが、本日が金滕の最後のシーンです。お楽しみください。 二公(太公、召公)及び、成王は、既に、金滕匱中の書を見て、始めて、周公が武王の命に代はらんと迄に、祈請したる誠意を知り、すなは…

易経書経講義 周書 金滕 その8

お久しぶりです、丸岡です。 最近は、名馬物語とその英語版、大坪本流武馬必用の第二巻、安倍晴明記の第三巻と、4冊を並行して執筆しており、もうすぐ1冊目の出版の準備が整いそうです。 そして今まで途中になっていたこちらの金滕のお話も、今回と次回の2回…

易経書経講義 周書 金滕 その7

こんにちは。丸岡です。かなり久しぶりとなってしまいましたが、金滕のお話の続きをご紹介します。(折り返し地点まで来ましたので、もう少しで完結します。) これは、史官の記序なり。武王が、最早喪(崩ずることなり)して、成王未だ幼弱なりしより、周公…

易経書経講義 周書 金滕 その6

こんばんは。丸岡優です。途中になっておりました、周公旦のお話の続きです。 周公は、既に吉卜を得て、すなはち曰ふ、われ今、兆(うらかた)の形体を観るに、定めて吉なり。斯くの如くんば、王の疾は、必ず生命に害あるまじ。われ、小子(周公自ら指す)新…

新刊出しました 『安倍晴明記(安倍晴明物語)二 現代語訳』

紅葉(丸岡撮影) 突然、おじゃまします。 はじめまして、慧 夢之㞼と申します。丸岡さんと共著を出しております。 夏のような暑い日と、激しい雨の日が交互に来るという今日この頃ですが、本来は、緑も鮮やかな5月のいい季節です。いろいろと世間は心配な…

易経書経講義 周書 金滕 その5

周公、猶云ふ、我が身、元孫の、死に代はらんことを、祈請すれども、未だ、三王在天の尊霊、我が願意を、受けたるや、否やを知り難し。故に今われ、それに就きて、三王の命、如何んと云ふことを、元亀に問ふて、以てこれを卜(うらな)はんとす。故に、卜、…

易経書経講義 周書 金滕 その4

周公、自ら告ぐ。予が仁、(仁は、人なり。この所にては、人がら、生い立ちと訓ず。)能く吾が祖、吾が考に承け順ひ、逆らはずして、また、材幹(器量なり)多く、芸能多し。故に、能く祖考の、使役に任じて、鬼神に服事すべし。然るに、乃(なんぢ)の元孫…

易経書経講義 周書 金滕 その3

周公、既に太公、召公の、卜せんとせしを、郤(しりぞ)け、すなはち、王の病気平愈を、先王に祷るを以て、己の職事と為し、(これ、国の一大事なれば、三卿、庶官に任ぜず、周公、自ら身に引き受けて、取り計らひたるなり。)三の壇(太王、王季、文王を祭…

易経書経講義 周書 金滕 その2

こんにちは。丸岡優です。 本日も続きの大意を掲載したいと思います。 周公は、二公(太公、召公)が、武王の為に、穆卜せんとするに因り、すなはち先王を戚(いた)ましむることに、托して、これを止めんとし曰ふ、未だ武王の疾を以て、先王の尊霊を、憂悩…

易経書経講義 周書 金滕 その1

みなさん、こんにちは。丸岡優です。 昨日公開しました金滕の記事が、読むのに根気がいるということでしたので、少しずつ大意を追加していくことにしました。ご参考になりましたら、幸いです。 金滕 この篇は武王疾あり、この時、天下新たに我に帰して、人心…

古文書ブログを始めました

はじめまして。丸岡優と申します。 この度、古文書解読に関する情報をみなさんと共有しようと思い、ブログを開設しました。不慣れなことも多いかと思いますが、よろしくお願いいたします。 初回の今日は、私どもが先週発売しました、Kindleの電子書籍 「安倍…